ひんやり薬

ひんやり薬


ダイフク「シドー暑すぎるからひんやり薬をある分全部くれ!」ガチャッ

シド「いらっしゃいダイフク! でも残念だが…」

オーブン「おー、悪ィな。おれが全部買っちまった」カチャカチャ

ダイフク「ハァっ!? マジかよ、一本もねェのか……おい兄に一本寄こせ」

オーブン「嫌だが? 焼き菓子作るのってとんでもなく暑ィんだからな! つーか三つ子に兄も弟もねェだろ」

シド「んー、そんなに困ってるなら一本くらいないか探してくるゾ!」ペッタペッタペッタ…

ダイフク「頼んだ!……そういやカタクリの野郎は今いねェのか?」

オーブン「ちょっと仕事で街に行ってるらしい。すぐ戻るらし……って、おい」

ダイフク「売る用はなくてもシドとイチャつく為にアイツ用のが絶対あるよな、多分ここらへんとか……おっ、あったあった」ゴソゴソ

オーブン「シドとのイチャつき邪魔するとか命知らずだなお前」

ダイフク「三つ子だしアイツのものはおれのものだ。シドに黙っててもらって後で返せば大丈夫だろ」キュポンッ ヌリヌリ

オーブン「うわー……キレられてもおれ知らねェからな」

ダイフク「おー! やっぱ涼しいぜこりゃあ。というかいつもより涼しいし、イチャつく為に特別製か?」

シド「すまないやっぱり無かっ……あー!そのひんやり薬は!」

ダイフク「カタクリの借りてるぞ、何お前が黙っててくれりゃ…」

シド「違うそれオレのだゾ! ゾーラ用の薬だ!」

ダイフク「え……んっ!? なんだ、異常に冷たく……うわ寒ィ! 寒ィ! なんだこれ!?!!」



カタクリ「……なるほどそんな事があったのか」

シド「人間用のがオレらに効きにくいようにオレら用のはキミ達には効きすぎるんだゾ……ああ、オレがもっとしっかり気を付けていれば…」

カタクリ「お前は何一つ悪くない。勝手に人様の家を漁ったダイフクと止めなかったオーブンが悪い」

オーブン「だからっておれをカイロ代わりさせんな!」ジュウゥゥゥ

ダイフク「ガタガタガタ……」

カタクリ「三つ子の兄と弟だろ、仲良くしてろ。おれはシドと仲良くする。ああ…ひんやり涼し…」ギュッ

シド「もー仕方ないなカタクリはー♡!」ギュウッ

オーブン「逃げれねェ状態で熱いイチャつきを見せつけられるなんて連帯責任にしてもひどくね?」

ダイフク「ガタガタガタ……」

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